
私が初めて牧場で「この馬は違う」と感じたのは、浦河の朝霧の中だった。
当時はまだ調教主任として現場に立ち、数多くの若駒と向き合う日々を送っていた。
その朝、放牧地へ向かう一頭の2歳馬の歩様に目を奪われた。
彼は他の馬たちとは明らかに違う「時間」を刻んでいた。
数値では測れないその違いこそ、後に重賞を制することになる「将来性」のサインだった。
馬体診断とは、単なる外見の評価ではない。
それは馬の過去と未来をつなぐ「物語の読解」なのだ。
この記事では、私が30年以上の競馬人生で培った「将来性」を見抜く目と、そのサインについてお伝えしたい。
パドックでただ馬を見るのではなく、その馬の持つ物語を読み解く喜びを共有できれば幸いだ。
育成の現場でしか見えない視点が、あなたの競馬観をより豊かなものにすることを願って。
馬体診断の基礎にあるもの
馬体を見るとは「筋肉の履歴書」を読むこと
馬体診断の本質は、馬の身体に刻まれた「時間の痕跡」を読み解くことにある。
筋肉の付き方や発達具合は、その馬がどのような調教を受け、どのような環境で育ってきたかを物語る。
例えば、前躯の筋肉の発達が著しい馬は、坂路調教を中心に育成されていることが多い。
一方で、背中からトモにかけてのバランスが優れている馬は、広い放牧地で自由に動く時間を十分に確保していることが伺える。
こうした「筋肉の履歴書」は、数値化できるものではなく、経験と観察によって初めて読み取れるものだ。
私はよく若い調教助手たちに「筋肉は嘘をつかない」と伝えてきた。
それは、調教タイムや血統といった表面的な情報の奥に、馬体という揺るぎない事実があるからだ。
血統だけでは語れない骨格とバランスの話
血統は馬の可能性を示す大切な指標だが、それだけで馬の全てを語ることはできない。
骨格とバランスこそが、その血統が持つ才能を十分に発揮できるかどうかを決める重要な要素となる。
理想的な骨格とは、単に均整が取れているということではない。
その馬の血統特性に合ったバランスが取れているかどうかが重要なのだ。
例えば同じ父を持つ兄弟でも、骨格のバランスによって、ダート向き、マイル向き、中距離向きと適性が分かれることがある。
私が注目するのは、肩甲骨の角度と背腰の長さのバランス、そして前肢と後肢の釣り合いだ。
これらのバランスを見ることで、その馬が血統の持つ才能をどのように表現するかが見えてくる。
観察に必要な”静と動”の感性
真の馬体診断には、「静」と「動」の両面からの観察が欠かせない。
パドックでの立ち姿(静)と常歩や駆け足(動)では、全く異なる印象を受けることも少なくない。
静止状態では美しいバランスを見せていても、走り出した瞬間にアンバランスさを露呈する馬もいる。
逆に、立ち姿ではやや気になる点があっても、一歩踏み出した途端に素晴らしい運動能力を見せる馬もいる。
特に重要なのは、馬が動き始める「移行の瞬間」だ。
静から動へ移行する時、馬は無意識に自分の得意な筋肉の使い方を表現する。
この一瞬を見逃さないことが、馬体診断の極意とも言える。
「馬は動くことでその本質を表す。しかし、その前兆は静止した姿勢の中にすでに現れている」
これは恩師から教わった言葉だが、30年以上経った今でも私の馬体診断の基本となっている。
「将来性」のサインを見抜く瞬間
トモ(後肢)に宿る持久力の兆し
将来性を見抜く上で特に重要なのが、トモ(後肢)の発達状況です。
トモは馬の推進力を生み出す源であり、特に長距離適性や末脚の伸びに直結します。
将来性のある馬のトモには、以下の特徴が現れます:
1. 筋肉の質感
- 硬すぎず柔らかすぎない適度な弾力性
- 表面的ではなく、深層部にも十分な厚みが感じられる
- 触診した際に筋繊維の方向性が明確に感じられる
2. 左右の均衡と発達度
- 左右の筋肉量がほぼ均等である
- 内股(股関節内側)の筋肉に厚みがある
- 臀部全体がなだらかなカーブを描いている
トモの観察はパドック内での歩様確認時に特に重要です。
歩き出しの瞬間、踏み込む力の源がトモにあるため、その使い方でポテンシャルが見えてきます。
経験則として、2歳夏の段階でトモに「未完成ながらも質の良さ」が感じられる馬は、秋から冬にかけて飛躍的な成長を遂げることが多いです。
このサインを見逃さないことが、将来の重賞馬を早期に見抜くポイントとなります。
胴の長さと肩の傾きが語るクラシック適性
クラシック距離(2000m〜2400m)で活躍する馬には、胴の長さと肩の傾きに特徴的なパターンがあります。
具体的には以下の点に注目してください:
1. 理想的な胴の長さ
- 背中からトモにかけての長さが、全身の比率で見て適度である
- 長すぎず短すぎない「中庸」であることが重要
- 極端に長い馬は折り合いに課題を抱えることが多い
2. 肩の傾斜と角度
- 肩甲骨の角度が45度前後の適度な傾斜を持つ
- 前肢の付き方が胴体の真下ではなく、やや前方に位置している
- 首の付け根から背中への移行がスムーズである
この二つの要素が調和している馬は、長いレースでもリズミカルなストライドを維持できる傾向があります。
特に、日本のクラシックレースでは、最後の直線で伸びる脚力と共に、前半から中盤にかけての走りやすさが重要です。
胴と肩のバランスが良い馬は、エネルギー効率に優れ、最後の直線で残力を発揮できるのです。
この観点から馬を見ることで、デビュー前や2歳戦の段階から、翌年のクラシック適性を読み解くことが可能になります。
育成過程でしか見えない”筋肉のうねり”
育成牧場の現場だからこそ観察できる重要なサインが「筋肉のうねり」です。
これは一般のファンがパドックで目にする姿とは異なる、成長過程特有の現象です。
良質な馬の筋肉発達には、独特の「波」があります。
調教強度が上がる時期には一時的に筋肉が緊張し、硬く見えることがあります。
その後、適切な休養と調整を経て、より洗練された柔軟性のある筋肉へと変化していきます。
この「緊張→弛緩→再構築」というサイクルが健全に進む馬は、レース適性が高いことが多いです。
反対に、常に同じ状態の筋肉を保ち続ける馬は、成長の余地が限られている可能性があります。
私が注目するのは、特に「トモから背中」と「肩から胸」の二つの部位における筋肉のうねりです。
これらの部位で健全な変化が見られる馬は、長い目で見たときの成長力が期待できます。
成長痛との向き合い方と見極めポイント
育成期の馬にとって「成長痛」は避けて通れない課題です。
特に2歳春から夏にかけては、骨格の成長と筋肉の発達のバランスが一時的に崩れることがあります。
この時期に見られる気になる症状には以下のようなものがあります:
- 歩様の一時的な乱れやふらつき
- 特定の方向への曲がりにくさ
- 踏み込みの際の慎重さや躊躇
これらの症状が見られても、以下のポイントを満たしていれば将来性のあるサインと言えます:
1. 対称性の維持
- 左右でのバランスの崩れが少ない
- 回復期に入ると急速に症状が改善する
2. 精神面の安定
- 体の不調に対して過度のストレスを示さない
- 食欲や生活リズムが維持されている
3. 回復の質
- 成長痛を経た後に、より洗練された動きを獲得する
- 筋肉の付き方がより機能的になる
成長痛と向き合う過程で、馬の持つ「順応性」と「回復力」が明確になります。
これらは将来のレース適性を占う上で非常に重要な要素です。
私の経験では、適切な成長痛を経験し、それを乗り越えた馬の方が、後々の競走生活で粘り強さを発揮することが多いのです。
調教主任としての日々が教えてくれたこと
牧場の朝にしか見られない馬の「素顔」
冬の浦河、まだ星が残る午前4時半。
厩舎に足を踏み入れると、馬たちはすでに私の足音を聞き分けていた。
牧場の朝は、馬の「素顔」を知るための貴重な時間だった。
競馬場のパドックでは決して見ることのできない表情や仕草が、この時間には溢れていた。
「朝一番の食欲が旺盛な馬は体調が良い」—これは調教師の格言だが、それ以上に重要なのは「食べ方」だった。
一心不乱に食べる馬、優雅に選り好みする馬、周囲を警戒しながら食べる馬。
その違いが、レースでの集中力や余裕の差となって現れることを、私は何度も目の当たりにしてきた。
特に印象深かったのは、後に複数のG1を制した一頭の朝の習慣だ。
彼は必ず厩舎内を三周した後でなければ飼葉に口をつけなかった。
その「儀式」は、彼の几帳面な性格と自己管理能力を表していた。
「馬は朝の顔に本性を映す」—この言葉を胸に、私は今でもパドックでは馬が入場してきた最初の表情を見逃さないようにしている。
手入れと会話で育まれる”目には見えぬ気配”
調教主任として過ごした10年間で、私が最も大切にしていたのは「手入れの時間」だった。
ブラシで馬体を撫でる時間は、単なる清掃ではなく、馬との対話の時間である。
皮膚の反応、筋肉の微細な動き、呼吸のリズム—これらは全て馬からのメッセージだ。
「この馬は右前肢に少し不安がある」
「この馬は背中の張りが昨日より良くなっている」
こうした感覚は数値化できないが、調教方針を決める上で欠かせない情報となった。
私が手入れ中に常に行っていたのは、小さな声での「語りかけ」だ。
内容よりもトーンとリズムが重要で、馬はそれに反応して心を開いてくれる。
この「手入れの対話」から生まれる信頼関係は、レースの結果にも影響する。
調教タイムが同じ二頭の馬がいた場合、調教師やきゅう務員との関係が良好な馬の方が、本番で力を発揮することが多い。
目に見えない「気配」の交流こそが、馬の潜在能力を引き出す鍵なのだ。
ノートとボイスメモに残した「言葉になる前の感触」
調教師として重要なのは「言葉にならない感覚」をどう記録するかだ。
私は常に二つの記録方法を併用してきた。
一つは手書きの調教ノート。
もう一つは近年取り入れたボイスメモだ。
これらの記録で特に注目していたのは「言葉になる前の感触」だった。
例えば、ある馬の調教後の印象を記したメモには:
「4/12 角度が変わった。影のように走る。海を見た魚のよう。」
一見すると意味不明な記述だが、これは「馬の走りの角度が前傾になり、砂を跳ね返す音が静かになった。自然と一体化したような走りに変化した」という感覚を表現したものだ。
こうした感覚的な記録が、数週間後や数ヶ月後に見返した時に、馬の成長プロセスを立体的に理解する手がかりとなる。
論理的な分析と感覚的な記録を組み合わせることで、馬の「物語」がより鮮明に見えてくるのだ。
現在のデータ分析全盛時代でも、私はこの「言葉になる前の感触」を大切にしている。
それが数字だけでは見えない馬の本質を捉える唯一の方法だと信じているからだ。
将来性を裏切らなかった名馬たち
デビュー前に見抜いた”あの特徴”
私の経験の中で、デビュー前から将来性を確信できた馬たちには、共通する特徴がいくつかありました。
馬名 | 見抜いた特徴 | 後の活躍 |
---|---|---|
A馬 | 常歩での肩の可動域の広さと柔軟性 | 中距離G1×3勝 |
B馬 | トモの筋肉の質と背中からの連動性 | 長距離G2×2勝 |
C馬 | 放牧地での他馬との関わり方と集中力 | マイルG1×1勝 |
特に印象的だったのは、90年代後半にデビューしたA馬の肩の動きでした。
常歩での前肢の振り出しに特徴があり、肩甲骨の動きがまるで波のように滑らかだったのです。
この特徴は、彼がデビュー前の追い切りで見せた「角度を変えても同じリズムを保てる」という能力に直結していました。
通常、若馬は角度変更(直線から曲線、坂路など)の際にリズムを崩しがちですが、彼は常に一定のリズムを保っていたのです。
この「角度適応能力」こそが、後に彼が左右回りを問わず活躍できた要因でした。
また、C馬には放牧地での独特の振る舞いがありました。
群れの中で常に一定の距離を保ち、他馬の動きに惑わされない「自己中心性」があったのです。
この特性が、騒がしいパドックでも冷静さを保ち、レース中の不測の事態にも動じない強さにつながったと確信しています。
クラシックロードを歩んだ馬たちの共通項
クラシック(3歳三冠レース)で活躍した馬たちには、2歳時点で既に見られる共通の特徴がありました。
それは「時間的余裕」と呼べるものです。
具体的に比較してみましょう:
クラシック馬の特徴:
- 常に自分のペースを保つ傾向がある
- 急かされても焦らず、自分のリズムを崩さない
- 2歳時点では派手さはないが、安定感がある
- 体の成長と精神的成熟のバランスが取れている
対照的に、2歳戦では活躍するが古馬になると伸び悩む馬の特徴:
- 運動能力は高いが、すぐに全力を出してしまう
- 早熟型で2歳時点で既に完成度が高い
- 気性が激しく、環境変化に敏感に反応する
- 身体的な成長が精神的成熟より先行している
この差は馬体にも表れます。
クラシックを制した馬たちは、2歳秋の段階では「70%の完成度」という印象を受けることが多いのです。
対して、2歳戦で活躍するが3歳以降伸び悩む馬は、デビュー時にすでに「90%の完成度」に達していることが多い。
私はこれを「余白の法則」と呼んでいます。
成長の余地を残した状態でデビューする馬こそが、クラシックディスタンスという時間と距離の試練を乗り越えられるのです。
失敗から学んだ「見誤り」の理由
長年の経験の中で、私も多くの「見誤り」を経験してきました。
高く評価した馬が期待通りの活躍をしなかったケース、逆に過小評価した馬が大成功を収めたケース—こうした失敗から多くを学びました。
見誤りのパターンとして最も多かったのは、「外見の美しさ」に惑わされたケースです。
馬体の均整が取れていて見栄えがする馬が、必ずしも競走能力に優れているわけではありません。
むしろ、一見アンバランスに見える部分が、実は走りにとって重要な「個性」である場合も少なくないのです。
例えば、私が大きく見誤った一頭は、前肢がやや外向きで立つ馬でした。
当時は減点要素と考えましたが、結果的にその特徴が独特の回転力と安定性を生み出し、重賞級の活躍につながりました。
もう一つの見誤りの原因は「血統への先入観」です。
名門血統の馬には無意識に高評価を与え、地味な血統の馬を過小評価してしまう傾向がありました。
こうした失敗から、私は「先入観を持たずに馬体そのものを見る」という原則を徹底するようになりました。
見誤りの経験は、謙虚さと観察の深さを教えてくれました。
現在でも新しい世代の馬を見る際は、「この馬から学ぶ」という姿勢を忘れないよう心がけています。
馬体診断のこれからと読者へのメッセージ
進化する映像技術と”見る目”の関係
昨今の映像技術の進化は、馬体診断の世界にも大きな変革をもたらしています。
高解像度カメラやスローモーション映像によって、かつては熟練の目にしか見えなかった微細な動きが、より多くの人に観察可能になりました。
この技術革新は諸刃の剣です。
一方では、詳細な分析が可能になり、馬の動きを客観的に評価できるようになりました。
しかし他方では、映像に頼りすぎることで「生の馬」から感じ取るべき感覚が失われる危険性も孕んでいます。
私は常々若い調教師たちに言います。
「映像は道具であって、目的ではない」と。
真の馬体診断には、映像技術と人間の感覚を融合させることが不可欠です。
最新のハイスピードカメラで捉えた映像分析と、パドックで感じる「気配」の両方を大切にする姿勢が、これからの時代に求められるでしょう。
進化する技術を味方につけながらも、現場感覚を磨き続けることが、真の目利きへの道なのです。
予想を超えて「馬の時間」に寄り添うということ
競馬予想は結果を当てるゲームだと思われがちですが、より深い楽しみ方があります。
それは「馬の時間」に寄り添うことです。
馬は生き物であり、日々変化します。
その変化の物語を読み解き、馬の人生の一部に自分も参加するような気持ちで競馬に向き合うと、予想の的中だけでは得られない深い喜びが生まれます。
私はよく「馬の時間」という表現を使います。
これは、生まれてから引退するまでの馬の成長と変化の軌跡を指します。
その「時間」は直線的ではなく、上昇と停滞、挫折と復活の波を描きます。
一頭の馬を長い目で見守り、その変化に気づき、喜び、時には心配する—この過程そのものが競馬の醍醐味なのです。
予想という結果を追い求めるだけでなく、「馬の時間」という旅に同行者として参加することで、競馬はより豊かな体験となります。
この視点があれば、的中しなかった予想も、馬の理解を深める貴重な機会となるのです。
もちろん、より深い競馬の楽しみ方を追求するなら、プロの視点も参考になります。
近年では競馬セブンの口コミや評判を見ても分かるように、現場の専門家による情報提供サービスも充実しています。
しかし、どんな情報に触れるにしても、最終的には自分の目で馬を見る楽しさを忘れないでほしいと思います。
馬体を”読む”楽しさを味わってほしい
最後に、読者の皆さんにお伝えしたいことがあります。
馬体を「見る」ことと「読む」ことは異なります。
「見る」とは、形や色、動きといった表面的な情報を捉えること。
「読む」とは、その馬の過去と未来をつなぐ物語を想像することです。
初めは難しく感じるかもしれません。
しかし、一頭の馬を時間をかけて観察し続けると、少しずつその馬独自の「言葉」が聞こえてくるようになります。
馬体診断の技術は一朝一夕で身につくものではありません。
私自身、30年以上かけて学び続けています。
それでも、新しい馬に出会うたびに新たな発見があります。
この学びの旅に終わりはないのです。
皆さんにも、競馬場やテレビ中継で馬を見る際、単に「勝ちそうか負けそうか」だけでなく、「この馬はどんな物語を生きているのか」という視点を持っていただければと思います。
そうすれば、競馬の楽しみはさらに深く、豊かなものになるでしょう。
馬体を「読む」喜びを、皆さんにも是非味わっていただきたいと願っています。
まとめ
馬体診断とは、単なる外見の評価ではなく、馬の過去と未来をつなぐ「物語の読解」です。
この記事では、育成牧場での経験に基づいた「将来性」を見抜くポイントをお伝えしました。
主な要点を振り返ってみましょう:
- 馬体は「筋肉の履歴書」であり、その馬の育成過程を物語っている
- 血統だけでなく、骨格とバランスが馬の潜在能力を決定づける重要な要素となる
- トモ(後肢)の発達状況や胴の長さと肩の傾きが、将来性やクラシック適性を示すサインとなる
- 育成過程での「筋肉のうねり」は、成長の健全さを示す重要な指標である
- 牧場の朝や手入れの時間に見られる馬の「素顔」には、競走適性が表れている
- 映像技術の進化を活用しつつも、実際に馬から感じる「気配」を大切にすることが重要
- 予想を超えて「馬の時間」に寄り添うことで、競馬の楽しみはより深いものになる
馬体診断の目は一朝一夕で養われるものではありません。
しかし、一頭一頭の馬を「物語」として読み解く姿勢を持つことで、競馬の見方は確実に変わります。
次にパドックで馬を見る時、ぜひ「この馬はどんな過去を持ち、どんな未来を描こうとしているのか」という視点で観察してみてください。
きっと、新たな発見と感動が待っているはずです。