要介護度にあわせて老人ホームを選ぶ

Posted on Category:生活

最終更新日 2024年4月9日 by female

この記事は以下のような人におすすめです

・要介護3で入れる老人ホームを探している
・老人ホームの種類を知りたい
・特別養護老人ホームの入居条件を知りたい

元気だと思っていた親も年々年を重ねていくと、認知症や加齢によって生活が難しくなってくるため遠方に住んでいて生活をサポートすることができないとった悩みを抱えている方は少なくありません。
そこで1人で生活することが難しくなってきた高齢者をサポートしてくれるのが、「老人ホーム」を活用する方法です。
ただ老人ホームには様々な種類があり、入居する施設の種類とそれぞれの特徴を理解した上で、入居する本人や家族に適した施設を選ぶことが重要になります。

特別養護老人ホームは待機が長いのが難点

こういった施設をイメージすると特別養護老人ホームをまず最初に思い浮かべる方が多いですが、実際にこの施設に入るためには入居までの待機が長くなってしまう難点があります。
2015年に4月の介護保険法改正により、長期入所対象者の基準が要介護3以上に引き上げられたことによって、介護度が軽度な方に関してはこの施設が利用しにくくなっています。
そこでこの施設以外の選択肢として、要介護3以下の方が利用できる施設として挙げられるのが、有料老人ホームが一般的です。

有料老人ホームの特徴

この施設は介護が必要な人のための介護付有料タイプをはじめ、住宅型有料タイプや健康型有料タイプといった3種類のタイプから選択することになります。
この中でも特に利用者が多い介護付有料タイプの特徴は、入居までの期間は一般的に待機時間が少なく数ヶ月以内で入ることが出来ることが多いですし、受けられる介護サービスも常駐スタッフによる介護が24時間受けられる特徴があります。
また医療面の充実度は看護師が24時間勤務している施設ならば、胃ろうやインスリン注射といった医療行為が必要が人も受け入れを可能としている場合があり、平均入所費用は月額10~30万円ほどになります。
この施設に入るメリットはグレードや立地などがバラエティに富んでいるため、自分にあう施設を選ぶことができることや、2013年末の時点で全国に8502施設もあるので選択の幅が大きいこと、食事や介護、レクリエーションといった内容のグレードが高く入居者本位のサービスを提供していることも大きなメリットです。
ただ注意点としては、特別養護タイプと比較すると料金が高いので費用面を考えると入居が難しいと感じる方も少なくありません。

要介護3以下の方が入居できるサービス付き高齢者向け住宅

要介護3以下の方が入居できる施設は他にも、サービス付き高齢者向け住宅なども挙げられます。
この施設はバリアフリー構造など一定の基準を満たした高齢者向け住宅であり、高齢者専用アパートとは異なり医療と介護の2つとしっかり連携し、入居している高齢者をサポートしてくれることが最大の特徴です。
この施設に入居するまでの期間は、空室があれば待機することなく即入居することができますし、介護サービスの面では市町村から指定を受けていない場合は、ホームヘルパーなど通常の在宅サービスを利用することになります。
医療面の充実度では基本的に介護サービスが受けられる以外は普通の住宅と同じなので、医師や看護師は常駐していません。
平均入所費用は月額10~30万円となり、この施設に入居するメリットとしては家庭と同様の自由の環境で生活がおくれることにありますが、注意点としては常時の介護や看護は行われていないため、介護度が重度の人には向いていません。
また長年この施設で暮らしていく上で、医療依存度が高くなってくると医療体制が整っていないことで退居しなくてはいけなくなるので注意が必要です。

認知症の方を受け入れているグループホーム

最後に認知症の方を受け入れている施設としてグループホームがあり、認知症の方が9名程度の少数で生活をしている場所となります。
入居までの期間は空室があれば待機なく入居可能で、介護サービスも身体介護を24時間受けることが可能です。
ただ医療面の充実では医師や看護師は常駐していないため、医療依存度が高くなると退居が求められる場合が高いです。
グループホームの入居費用は月額15~30万円で入居一時金や保証金の支払いが必要となります。
この施設のメリットは小集団で生活を行うので、介護職員の目が常に届きやすく何か起こっても臨機応変な対応をしてもらえる点にあります。
ただ注意点は地域密着型のサービスなのでその施設と同一地域(市区)に住んでいる必要があることや、共同生活で正確が合わない人がいると問題が発生することがあることが挙げられます。

まとめ

このようにそれぞれ特徴の異なる3つの施設を比較していき、入居者の認知症の進行により症状が重度になった場合や、それに伴い医療的依存度が大きくなった場合に安心して生活ができることを想定してどの施設にするかを選ぶことが重要になってきます。
これらの情報を踏まえた上で入居する施設のタイプが決まったなら、それぞれ立地やサービス内容、医療体制にポイントを絞りどの施設にするのか希望する条件をきちんと家族で話し合うことが大切です。
まずはWebや雑誌などで情報を確認し、利用者の口コミ評判も参考になりますが主観論や感情的に書かれていないか確認することが重要で、必ず実際に自分の目で見て話を聞くようにし、2ヶ所以上は見学をすることをおすすめします。

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